二人育児の毎日って、
なんというか“優先順位のゲーム”みたいだなと思うときがあります。
誰を先に抱っこするか。
どっちの気持ちを先に受け止めるか。
どのタイミングで切り替えるか。
頭でわかっていても、実際の現場はいつだってバタバタで、
「本当はこうしたいのに」が間に合わない瞬間がどうしても出てきます。
私は、できれば“まず娘の気持ち”を受け止めたいと感じることが多いです。
ちょっとした表情の曇りや、不安の揺れに気づいてあげたい。
甘えたい気持ちも、ひとりでがんばりすぎてるところも、
なるべく早くキャッチしてギュッとしたい。
だけど現実は、そううまくいきません。
赤ちゃんはまだ待てないし、
泣き声には「その瞬間に対応せざるをえない力」があって、
家の空気が一気に張りつめることがある。
大人それぞれの“苦手ポイント”や焦りが混ざると、
優先順位はときどき思ったように動いてくれません。
そのたびに、
「今、娘にはどう見えているかな」
「後回しにされたって感じていないかな」
と胸がざわつく日があります。
そして私は毎回そこで立ち止まって、
“どうしたら娘の安心感を育てながら、毎日をまわしていけるだろう”と
ゆっくり考えるようになりました。
二人育児は“優先順位のゲーム”になりがち
下の子は今8ヶ月。
少しずついろんなことがわかってきて、私がちょっと離れるだけで泣いてしまう。
「ずっとそばにいてほしい」月齢の真っ只中。
そんなときに限って、5歳のお姉ちゃんから「ママ〜きて〜」とお呼びがかかる。
追い打ちをかけるように、さっき電子レンジに入れたおかずが、タイマー音で私を呼ぶ。
一日中、判断の連続だ。
本当は“娘の気持ち”を先に受け止めたいときがある
娘にはいつも、どうしても我慢させてしまう。
YouTubeや塗り絵やブロックで気をそらしているけれど、本当は弟より先に来てほしいのだと、娘の気持ちはちゃんと伝わってくる。
もう5歳だから、泣いたりかんしゃくを起こす回数は減ってきた。
けれど、不安やさみしさはまだまだ大きく揺れる。
本当は
「先にギュッとしたい」
「あなたの気持ち、大切にしてるよ」
と伝えたい。
“お姉ちゃんなんだから”の一言で、全部済ませたくない。
我慢ばかりさせるようにはしたくないのだ。
現実は、その通りに動けない瞬間が多い
でも、赤ちゃんは待てない。
娘の気持ちに寄り添ってから弟の番に行くと、待ち時間が長すぎて、その間ずっと泣き続ける。
泣き声は少しずつ大きくなり、耳にビリビリと響くような泣き方に変わる。
そのパワーで家全体の空気が一気に張りつめる。
そして、この「泣き声」は、私と夫にとって一番苦手な刺激だ。
一刻も早く泣き止ませたい。
その焦りが、優先順位を一気に動かしてしまう瞬間がある。
その結果、密かに一番助けを求めている娘を差しおいて、赤ちゃんに向かってしまうことがある。
娘は「私は注目してもらえない」とむくれたり、
かまって要求が強くなったり、
逆に親を拒絶したり、
忙しい時に限ってぐずってきたりする。
すると親は、つい娘を「困った子」として見てしまう。
娘はさらに孤独感を強めてしまう。
…そんな流れを、何度もくり返してきた。
姉が“後回し”に感じないように、わたしがしていること
この流れはまずい。
そう感じた私は、娘との関わり方を少し見直してみることにした。
大事なのは、短くても濃いスキンシップ。
「待ってくれてありがとう」を意識して伝えること。
タイミングを見つけて、娘だけを抱っこする時間を作ること。
息子だけを園に預ける日をつくり、
その日は娘を“特別扱い”してバランスをとること。
もちろん毎日はできない。忘れてしまうことも多い。
イライラしてしまう日もある。
でも、「最近ちょっと甘えたがるな」と感じたときには、
できる範囲で取り入れるようにしている。
うまくいかない日があっても、それも家族の成長の途中
日々の忙しさや体調の波に振り回されて、
どうしてもガチャガチャする日はある。
親同士の疲れやすれ違いで余裕がなくて、
順番をうまくつかめない日もある。
それでも、安心感は“積み重ね”だと知ったから。
できるときに、一つずつ積んでいけばいい。
完璧じゃなくても、ゆっくりでいい。
娘の安心感を育てるためにも、
自分の安心感も一緒に育てていかなくちゃいけない。
子どもたちとの関わりに悩むなかで、
親である私の安心感も少しずつ育っていくような気がしている。


