娘とのままごとで気づいたこと

子どもとわたし

実は、娘との人形遊びがずっと苦手でした。
高い声でテンションを合わせるのがしんどくて、「この時間、なんなんだろう…」と心の中でため息をつく日も多かったんです。

でもある日ふと、「この時間のやりとりが、娘にとっての“安心”なのかもしれない」と気づきました。

「ぱくぱく、美味しいね」
「お茶にしよう」
「ピンポーン、いらっしゃーい」

どれも、我が家の現実ではあまり登場しない言葉。
ゆっくりお茶を飲む時間も、誰かを迎える機会も、今の暮らしではほとんどない。
娘はきっと、ままごとの中で“理想のやりとり”を再現しているんだろうなと思いました。

それに気づいてからは、無理にノリよく演じようとせず、
「おいしいね」「かわいいね」と、気持ちを込めて声を返してみました。
すると、娘はとても満たされた顔をしていて、私も少しだけ楽になった。

うちの暮らしにはうちの形がある。
それでも、ままごとの中くらい“娘の思うふつう”を叶えてあげたい。
そう思えた日でした。